こんにちは、デザイナーのNです。
私はデザインしている時、扱いやすい色を選びがちだったり、同じような配色になってしまったりと配色にいつも悩みます。
そこで、今回は配色について参考にしている本3冊+番外編1冊を紹介します。
1.配色デザイン良質見本帳
「透明感を感じる配色」「カントリー調のナチュラルで優しい配色」などのイメージ別や、色相・トーンによる配色が実例とともに紹介されているので、具体的な色だけでなく「イメージはこんな感じだけど配色に悩んでいる」という時にも助けになる1冊です。
もちろん、実際の配色時に参考にもできますが、「part1 配色の基本」と「part4 配色に悩んだときのヒント」には配色の基本やコツやヒントが書かれており、この本1冊で色にまつわる幅広い情報が得られるので私のように配色に悩みがちな方にオススメします。
2.いろいろな、いろ。
色から探すというよりも「野外イベントの告知DM」などのテーマを設定してNG例とOK例で解説しています。制作事例が豊富、同じ素材を使用してデザイン&色を変更した実例が数点ずつ掲載されているので、どんなデザインイメージにしようか迷った時にも参考になる1冊です。
「こういう風にするとNGになるよね」という点が可視化されていて、やりがちだけどイマイチ」と思うものや「確かにな」と感じる例が多い点もオススメポイントです。色違いの実例は、配色によってイメージが変わるということを実感できます。
3.カラー別配色デザインブック
緑とひとくちに言っても濃淡の違いなどで色々な緑があります。この本ではグラデーションのように少しずつニュアンスの違う色が「POP」「NATURAL」「GIRLY」「STYLISH」などのイメージに分けられて紹介されています。細かく色のニュアンスが分かれて掲載されているので、使用したいイメージにあった色がより見つかりやすくなっています。
色のバリエーションが豊富なため、既に決まった色で配色に悩んだ時はこの本が一番使いやすいかもしれません。
番外編:配色の教科書
マンセルやジャッド、PCCSにとどまらず、アリストテレスやゲーテなどのさまざまな色彩調和論の情報が満載です。
ところで、モネの作品は近くで鑑賞するのと離れた距離で鑑賞するのでは印象が全く違うものになることはご存じでしょうか?その理由はこちらの本に書かれていますがとても興味深いです。
その他にも、ダ・ヴィンチの色彩調和や、ドラクロワ、マティスなどの絵画の色彩についても触れられているので「美術に興味あるけど鑑賞ポイントがわからない」といった人にとって作品鑑賞時の視点のひとつとなるかもしれません。通読するには時間がかかるので、まずは気になる箇所から読んでも楽しめると思います。