はじめに
三度目のこんにちは。相生です。昨日はRubyKaraokeで喉を潰しており、The Worldを見たあとに会話した知人に「声ちょっと違いますね」と言われました。喉がカスカスですが引き続きRubyistとのコミュニケーションを取っていきましょう。
Ruby Committers and the World
毎年恒例のやつです。Shopifyさんの提供になったのは去年からでしたっけ。お題をいくつか決めて進行してくれるので何の話がされているのか分かりやすくて嬉しいなーって思っています。
今年はrbs_inlineの話を出してもらっていて、「Matzは型嫌だってずっと言ってるけどinlineについてどう思ってるの?」という質問に対して「まあ型は嫌だけど黙認みたいな感じだよね」的な回答をもらっていました。soutaroさん*1は外堀を埋めはじめられているのでちょっとうれしそう(楽しそう?)な気配。
rbs_inlineの話の流れで構文についてのアンケートがありました。 @rbs
と @sig
どちらがいいか。 @rbs returns void
と @rbs return: void
はどちらがいいか。 YARD的な書き方と (String name Integer age) -> User
のような短い記法どちらがいいか。の3つが聴講者に問われました。
結果としては @rbs
、 @rbs return: void
、 短い記法の方が優勢でした。*2構文はこれから変わっていく可能性があるので、どうなっていくか追いつつRBSを楽しんでいけたらいいなと思っています。
興味のある分野がRBSなのでRBSのことしか書いてなくて良くないな〜と思うんですが、RubyKaigiはこういうものなので、そういう雰囲気も含めて記事を読んでくれれば嬉しいです。
From LALR to IELR: A Lrama's Next Step
Lrama仲間*3のjunk0612さんの発表です。Lramaの実装そのものや各Classのつながりについてはあまり詳しくなくて、ぼんやり分かる程度の知識だったんですが、今回のjunkさんの発表でもう少し解像度が上がってとても嬉しかったです。アルゴリズムについてはどうしても基礎知識が足りないのでまだまだ分からないですね……
また、本当に楽しそうに発表されるので「実装、楽しいんだろうな……いいな……」という気持ちになってきて、私も実装をちゃんと触るべきか、という気持ちにさせられました*4
発表後、junkさんを捕まえてLramaの話やBisonのことを少しだけ教えていただきました。ありがとうございます!
Matz Keynote
最終日最後のトークがMatzで、どうやら皆に「楽しみにしています!」と言われ続けた結果珍しく緊張しているとのことでした。そんな風には見えない……Rubyは良い言語であると自負しているが、そこで満足せずに今まで成長を続けてきた(もちろん、コミュニティの力を借りて)。過去にRuby2というやりたいことを詰め込んだ全く新しいRubyを作ろうと考えていたけど頓挫した。代わりに今のRubyにその「やりたいこと」が少しずつ入っていて、Ruby2じゃなくても実現出来ている。
これからのやりたいこととしては環境に優しいRuby、として、省資源なRubyを目指してみたい。過去にこれもチャレンジしたことがあったけど厳しかった。今は型などのツールサポートが充実しているから違うアプローチが出来るかも。
みたいなことが話されました。もっと色々語られた*5んですが、全部書いてしまうともったいないので他の人の記事や当時のTwitter*6の実況の様子。このあと投稿される予定のアーカイブなどを見てみてください!
それ以外の場
今日はセッションの話が少ないと思っていますよね。私も思っています。体力が限界だったのもあってちょっとコードを読んだり、スポンサーブースを回ったり、コミュニケーションを取ることを中心に行いました。RubyKaigiだとコミュニケーションの相手はcommitterだったりするので、気軽に制作者本人に相談が出来たりしてスムーズに問題が解決したりします。いい話!
今日はLramaに出していたRBSのPRがマージされたり、更に型を書いていたらよく分からないバグを見つけたようで、それをsoutaroさんとpockeさんに相談したり、LramaのGrammar部分がよくわからないので教えてもらったりしていました。
また、今日のランチはSTORESさん主催のSTORES Cafe for Womenに参加させていただき、中々話す機会のない女性陣とお話させてもらいました。
今年が初参加です!という方ともたくさん話せて、Rubyコミュニティの盛り上がり具合を目の当たりに出来て嬉しかったです。
Next Kaigi...?
Matzに山と海どっちがいい?と聞いたら海と言われたので沖縄にしたそうです。じゃあ次は山だよね。Matz+山……松山……ということで愛媛県です!
1年足らずではありますがKaigi中に見つけたやりたいことを練って、ぜひ来年はフルトークやLTを勝ち取りたいと思います。願わくば愛媛県でお会いしましょう!
We're hiring!
ここまで3日間速報記を書いてきました。今年のRubyKaigiは弊社からのサポートがあって参加出来ています。ありがとうございます! 我々ブックウォーカーはRubyKaigiに参加する/したいような熱量のあるエンジニアを大募集しています。興味のある方は採用ページからご連絡ください。