こんにちは、サービスデザイン部ディレクターの渡辺です。
今回はブックウォーカーサービスのアイデンティティについて、
策定(再定義)までの流れをお伝えできればと思います。
はじまり
「ブックウォーカーのコンセプトって何ですか?」
「え、見て分からない? 分からないかーそうかー…」
と、入社初期にした会話から、明確な答えがもらえないまま、早数年…。
マネージャ―陣からは、どこかで共通する思想がうかがえつつも、
明確に示すものがない状態に
当時から人も増え、コミュニケーション課題を感じたのか、
アプリのリニューアルと並行してGoodpatchさんに並走して頂きつつ、
2020年、BOOK☆WALKERアイデンティティ策定(再定義)が始動しました。
策定(再定義)までの流れ
ざっくりやったことは、
当時(2019年度末)まとめられていたミッションステートメントをベースに、
カギとなる言葉のヒントを得る為、
現場で働いている社員の想いや考えを
部署を横断しての交換日記という形で拾い上げ…
(※画像はSlackやりとりjamboardへ転載していたところから一部抜粋)
次にマネージャー陣により、
交換日記から上がった言葉や思いを元にコンセプトに昇華する為、
ブックウォーカーサービスの解像度をあげるため、多様なワークを行いました。
(※画像は動物園に例えたワーク時のもの。他に図形で表すなども…)
そして2021年2月、抽出されたのがこちら!
私たちは、本を通じて「好き」と「好き」をつなげていく。
※前者の「好き」には「読者」、後者の「好き」には「作者」が相当します。
(※ものすごく割愛しましたが、人数やマネージャー陣の業務状況により、策定までは約半年かかっています)
余談
残念ながら2022/3/9に公開終了してしまったのですが、実はその頃作られたCMでは、
描いてくれて、ありがとう。
読んでくれて、ありがとう。
という言葉が冒頭にあり、アイデンティティとリンクした
作者と読者それぞれへのメッセージが確りと込められています。
アイデンティティ策定とCM作成は、
別プロジェクトとして進んでいたにも関わらず、
本質で掲げているメッセージ性がおなじということから
10年芯がブレていないことがうかがえますね。
(ボードメンバーのマネージャー陣に協力頂いているのだから当然と言えば当然ですが…)
もちろんこのCMだと結局何する、何やってる会社か分からない、
という声も中にはありましたが、
そこは販促と広告=ブランディングの違いかと思います。
ブランディングは自分たちを定義づける為にあり、
そのメッセージを元にファンを作り、中長期でお客様と繋がる橋渡し。
販促はその名の通りお客様への販売促進。短期での購入促し。
優劣はなく、どちらも会社を支える大事な取り組みです。
最後に
ありがたいことにその後も入社メンバーが増えているものの、
残念ながらこのアイデンティティはまだまだ浸透していないのが実状です。
このエントリーを読んだ方はどうかアイデンティティ
「私たちは、本を通じて「好き」と「好き」をつなげていく。」
を頭の片隅に置いていただければ幸いです。
そしてこのアイデンティティのメッセージに共感された方、
ぜひブックウォーカーで一緒に働いてみませんか?