サービスデザイン部 クリエイティブ課 デザイナーの宮下です。「ニコニコ漫画」「次にくるマンガ大賞」等のUIデザイン・グラフィックデザインを担当しています。
今回は最近クリエイティブ課で始めた、リーモートワーク環境での「読書会」について書いてみようと思います。
いろいろな「読書会」のスタイルがあると思いますが、今回は私たちが今現在行っている「読書会」のスタイルを紹介します。
個人的にはやってよかった!と思える会になっているので、「読書会」をこれからやってみたい!という方の参考になれば幸いです。
読書会とは
まず「読書会」とは。
集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。
その名の通りですが、複数人のグループで読書を行うことです。
読書会のメリット
先に「読書会」をやって感じたメリットを記載しておきます。
- 複数人で読むので、途中で挫折しない
- 本の内容についてディスカッションすることで、解像度が上がり理解が深まる
- 参加メンバーの共通認識・知識の擦り合わせができる
- チームでスキルアップできる
私たちの読書会のスタイル
開催・参加のハードルをできるだけ下げて業務の負担にならないよう、他デザイナーと相談し、できるだけ「事前準備無し」と決めました。
ファシリテート担当者も前日の振り返りと進行のサポートがメイン。事前に課題図書を読み込むことはしません。
詳細
- 人数:約8名
- 課題図書:「ブランディングデザインの教科書」
- 開催頻度:毎日30分
- 方法:オンライン(oViceを使用)
- 読書方法:音読
- その他ツール:figjamに毎日感想を付箋で貼り付ける場所を準備
読書会の流れ
- 前日の内容の簡単な振り返り
- 音読(5~10P)※音読担当者は毎日メンバー内で順番
- 重要部分の洗い出し
- 不明点や重要部分のディスカッション
- 本日の感想を各自記入と発表
1回目は「読書会」の目標・目的をメンバー全員ですり合わせ、課題図書の目次を眺めて内容・ページ数を大まかに把握することから始めました。
リモートワーク環境ということもあり、黙読ではなく、音読にすることにしました。音読にしたことで読書スピードが揃い、声に出して読み上げるので自然と発言のハードルも下がったように感じます。
重要な部分・複雑に感じた部分について、メンバーとディスカッションし、お互いの意見を交換をすると、着眼点の違いを知ることができたり、違う視点の意見をもらうと内容をより深く理解できます。
初めのうちは会話も少なかったですが、徐々に会話も弾むようになってきたと思いますし、誰も発言しなくても気にしすぎないこともファシリテートのメンタル的に大事。誰でも好きな時に発言してOKな雰囲気を意識するように心がけています。
最後に感想や気付き等、自由な内容で各自一言発表し(記載したものを読み上げる)、インプットした知識を自分の言葉に変換し、アウトプットして終わりにしています。
インプットとアウトプットをセットで行うと頭に残りやすく、学習効率が上がったように感じています。
個人的な感想
読書会を始める前は不安しかありませんでした。そもそも私はファシリテートは苦手ですし、業務があるのに毎日続けられるか、参加できるのか・・・。
しかし、開催してみると事前準備を無しにした効果は大きかったと思います。
メンバーと同様に初めてその本を読むため、無駄に気負いせずに済みました。また、準備の負担がないため予定通り毎日開催し、習慣化することができました。
そして何より共通の課題図書をメンバー全員で読んだことで、自分一人では文章から読み取れていなかった部分、違う角度の視点、知らなかった関連情報をメンバーとのディスカッションから得ることができ、知識がリンクしていく気付きがありました。気付いたことで読書会が楽しく感じるようになり、他のメンバーからも良い反応がありました。本から得られる情報とメンバーとのコミュニケーションが知識を増やしてくれる良いサイクルだと思います。
また、メンバー同士の会話からお互いの視点の違いや、会話のペース、チームの雰囲気なども今まで以上に知ることができ、心理的な安心感も高まったように感じています。
同じ業務をするメンバー同士で共通の知識を得られたことで、チームとしてスキルアップできている実感もあります。チームのスキルアップは個人のスキルアップでもあり非常に有意義だったので、これからもチームでの学習を継続していきたいです。
「これからチームで学習を始めたい」と思っているみなさんに「読書会」をおすすめします!
最後に
今回クリエイティブ課の「読書会」を開催するにあたって、「読書会」について知見のあるエンジニアの方にも相談に乗っていただきました。ブックウォーカーには知見の共有に積極的で、学習スキルの高いメンバーが非常に多いです。
私達と知識を広げ、スキルアップしたいメンバー募集中です!