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ドワンゴからトリスタへ、そしてブックウォーカーへ

今日は「読書メーター」「ニコニコ漫画」の開発に携わるエンジニアの方にお集まりいただきました。まずは自己紹介をお願いできればと思います。

メディアサービス開発部 (左から)森井、tukiyo、yota

yota:バックエンド開発を担当しています、yotaと言います。
最初は2015年に新卒で株式会社ドワンゴに入社しまして、読書メーターの開発部門に配属されました。当時、読書メーターとニコニコ漫画はドワンゴのサービスとして運営されていたんです。その後、2018年にサービスの運営が株式会社トリスタに移った頃から「ニコニコ漫画」の開発にも携わるようになりました。
そして2021年10月にトリスタがブックウォーカーと統合し、現在に至るという流れです。

 

tukiyo:アプリ開発を見ています、tukiyoです。
社歴としては私も似たようなところです。ドワンゴに2014年に新卒入社をしまして、「ニコニコ書籍」という、当時ドワンゴが運営していた電子書籍サイトの保守開発に携わっていました。
その後アプリの開発に着手いたしまして、ニコニコ漫画と、ちょうど新しく作ることになっていた読書メーターのAndroidアプリの開発に携わるようになりました。そこからずっとアプリを担当しながら、最近ではニコニコ漫画のバックエンド開発にも携わっています。

 

森井:フロントエンド開発でテックリードをやっております、森井と言います。
私も2015年に新卒でドワンゴに入りました。なのでyotaくんとは同期ですね。当初は「ニコニコ静画」というイラスト投稿サービスで、主にフロントエンドの領域でサービス開発や保守の仕事に携わっていました。
その後ニコニコ漫画にも携わるようになり、また毎年ユーザー投票によって選ばれる「次にくるマンガ大賞」のフロントエンドも担当しています。

 

領域の境界を意識的に越えていく

みなさんほぼ同じ時期にドワンゴに入り、トリスタを経てブックウォーカーに合流した形なんですね。それぞれバックエンド、アプリ、フロントエンドを担当される中で、一緒に仕事をすることはありますか。

yota:ここ1年ぐらいで増えてきましたね。もともと人数が少ないところから出発したので、一部の業務が属人的になりがちという課題がありました。その課題に対して、開発体制の面からもいろいろ試しているところです。

 

tukiyo:領域を分けなくてもいいよね、という考えが根底にあるので、いずれもっと融合していくかもしれないですね。 どの領域でもできる人を増やすためには、サービスやポジションに対して、人員を限定しないというのが重要だなと。
例えば私はアプリチームの人間ですけれども、アプリのことはアプリの人しかやってはならないということでは、全くないと思ってます。

 

yota:そうですね。それにお互いの開発領域を知っているとコミュニケーショもしやすく、物事が進みやすい場面が多いなと感じます。

 

森井:フロントエンドとバックエンドの領域においても、最近のWeb開発の潮流として、どんどん境界が曖昧になってきています。そうした中で、フロントエンドもバックエンドも、両方の知識を持って協働していかないといけない。
だから私のチームでは、自分たち以外の領域の知識もどんどん取り入れていこう、というのをミッションとして掲げています。
エンジニアに限らず、デザイナーもそうですね。エンジニアとデザイナーの境界もどんどん曖昧になっていると思います。

 

コミュニケーションの工夫

未知の領域に対して一歩踏み出しにくい部分もあると思います。この点、何か工夫していることはありますか。

yota:違う領域の人と一緒に仕事をするのが、結局は速いですね。ここ数年、開発の世界ではモブプログラミングが盛り上がっています。そういうものも取り入れながら、一緒にやっていくことを重視しています。

 

森井:フロントエンドの場合、特にデザイナーと密接に関わることが多いので、コミュニケーションの壁を積極的に取り払う工夫はしていますね。
例えばSlack上で、エンジニアとデザイナーのチャンネルが分かれているために、お互い相談しづらいということがありました。そこで、両方のメンバーが入っているチャンネルを作って、誰でもいつでも相談できるようにしています。

 

yota:コミュニケーションパスが限定される問題は大きいよね。

 

森井:お互い他のチームに面倒をかけたくない気持ちがあって。でもやっぱりそこは、一つの組織なんだという意識でやるのが大事だと思います。
みなさんのチームはどうですか? どうしても職域が違うとコミュニケーションの難しさはありますよね。

 

yota:読書メーターではスクラムという、アジャイル開発のフレームワークで開発を進めていまして、スプリントの中で定期的なイベントを用意してます。
例えばイテレイティブに開発をしていく、徐々に改善していくという思想に基づいて、今回のスプリント期間ではこういうものが作れたよ、とお披露目をする会をするのですが、そこに企画や運営の人も呼んで、その場でフィードバックを得られるようにしています。

ユーザー価値を最大化する開発体制とは

今後、開発体制をこんなふうにしていきたい、こんなことを目指したい、というものはありますか。

 

yota:バックエンドでは、開発者自身の開発体験を向上させたい、という話をみんなとしています。
開発者の体験ってどういうことかというと、例えばものを作って世に出すまでの時間をなるべく短くして、フィードバックのサイクルを早めていくことで、自分たちの仕事の質や量を高めていくということですね。

 

森井:フロントエンドは、個々人が積極的に動いていけるチームを目指しています。
チーム内では「Design Ops」というのを掲げていまして、つまりデザインの部分において、フロントエンドとデザイナーとの協働をどのように加速していくか、ということですね。
フロントエンド側がデザイナーのことを知り、デザインの知識もつけていくことは、今後必須になってくると考えています。さらにそれをサービスに生かすにはどうすればいいのかを考える必要もあるだろうと思います。

 

tukiyo:アプリチームでいうと、アプリはユーザーに最も近いところなので、作るだけではダメです。サービスとして提供するものをどう作るかという視点が大切なんですね。
森井さんも近いことを言ってましたけれども、いろいろな人を巻き込んで、サービスとしての質を高めていくという視点で開発を行う必要があるのかなと。そこを目指していきたいと考えています。

 

森井:最終的に、ユーザーに対してどういう価値を最大化できるかを考えられるかが大事になってきていますよね。

チームのカルチャーについて

いろいろな人と関わりながら、技術だけではなく考え方も広げていける人が求められている印象を持ちました。読書メーター、ニコニコ漫画のカラーはどんなものだと思いますか。

森井:変な人が多いというのはよく言われます。いい意味で言えば主張が激しい。それぞれ尖っているというか、芯が通っているというか。こだわりや情熱のある人が多いです。

 

tukiyo:一方で、大切なところを押さえていれば、あとは自分たちの好きにしたらいいんじゃない? という、いい意味での緩さはありますね。SIer経験を経て中途入社したエンジニアにはとても驚かれた記憶があります。

 

森井:あとはエンジニアに限らず、ビジネスサイドも含めて横断的に仲がいいと思います。今はコロナ禍で難しいですが、以前は定期的に集まってレクリエーションもしていましたね。サバゲーしたり、山に登ったり。

 

tukiyo:サバゲー、しましたね。部下が上司を倒していくという(笑)。基本的にフラットで、風通しはいいです。
オフィスで働いていた時に何がよかったというと、周りから漏れ聞こえてくる会話が実はすごく重要だったんだな、って。リモートになってそこがごそっと消えたので、意図的にいろいろなコミュニケーションで補完していくことは意識しています。

 

yota:バックエンドチームの場合、ほぼ常に、何かしらのコミュニケーションツールでつながっている。最近はoViceで音声をつなぎっぱなしですね。
oViceやScrapbox、Slackのtimesチャンネルのように、新しいコミュニケーションツールをパッと試してパッと導入できる環境は、想像以上に働きやすさに貢献してくれているんじゃないかなと思います。そこはやっぱり強みで、これからもそうあってほしいなと思います。

 

森井:そうですね。フットワークが軽いのは魅力で、ツールもそうですし、開発にしても、やってみたいことがあれば挑戦させてもらえる。それは自分のスキルアップにもなりますし、働いて楽しいなと思えるところですね。

 

tukiyo:他にいいなと思うのは、自分を隠さなくていい雰囲気があるところです。私が作家活動をしていることも大々的に言っていますし、休日にコミケに行く日は緊急対応ができないので、コミケに行くことをあらかじめ宣言していましたし。

 

森井:そういう働きやすさは、エンジニアにとっては天国と言われることもありますね。

リラックスタイムの過ごし方

最後に、やわらかめの質問を。
みなさん、リラックスタイムはどんなふうに過ごしていますか。

yota:以前tukiyoさんと、リラックスとは、という話をしたんですよね。

tukiyo:難しいですね。リラックスってなんだろうなって。

森井:例えばゲームをするのもある種の緊張状態で、結果次第では逆にストレスが溜まって終わることがありますよね。

 

tukiyo:じゃあ真のリラックスって何だろうって考えたら、温泉に入りに行くことくらいしかないかもしれないって思っちゃって。先月は温泉の風呂釜が壊れてしまって入れなかったんですが。

 

森井:私はずっとシャワー派だったんです。真冬でも朝シャワーを浴びる生活だったんですが、最近はお湯を溜めて、入浴剤も入れて、1日の最後にゆっくりお風呂につかってます。
外に出られなくなった分、そちらに流れたという感じですね。本当は温泉にも行きたいです。温泉もすごく好きなので。
yotaさんとtukiyoさんは、休みの日は何をしてますか?

 

yota:そうですね、ぼくは休みの日はお酒を飲んでいるか、ゲームをしているか、インターネットで何かの記事を読んでいるか。この3つが多いです。ゲームはLoL(League of Legends:リーグ・オブ・レジェンド)というゲームが好きで、6、7年続けています。

 

tukiyo:LoL、リラックスできますか?

 

森井:めっちゃ重いゲームですよね。

 

yota:最高の日は最高の気分ですし、最低の日は最低になります。その揺れ幅が逆にバランスを保っているんだろうなと思います。
あとは技術書を読んだり、ですかね。2、3カ月に1冊は読むようにしています。これはリラックスなのかな...まあ、休みの過ごし方の一つですね。

 

tukiyo:私は休みの日は、原稿を書いています。

 

森井:よし、休みだ、仕事するぞ! っていうのですよね。私も本を出していた時期があって、終わった時の達成感は他では得られないなと思いました。

 

tukiyo:私の場合は連載なので、果てしないんです。

 

yota:やっぱりリラックスとは、という振り出しに戻っちゃいましたね。

 

最後に

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