改めて我々BOOK☆WALKERサービスのことについて少し振り返るところから始めたいと思います。社名にもなっている本サービスですが、10年前の2010年12月3日スタートした総合電子書籍サービスです。
いきなり余談ですが、12月3日というのは偶然の産物です。というのも我々2010年12月1日のオープンで万全の準備を必死に進めていたのです。が、リリース直前のアプリの機能についてプラットフォームの審査において修正を求められ、その過程で12月3日にお目見えすることとなりました。意図してはいなかったものの123!と良い創設記念日をもらったと思っています。
今後もこんな余談を怒られない範囲で交えつつ閑話休題。
我々のスマホアプリも10年を迎えました。2010年というのは初代iPadが2010年5月に日本で発売開始。2008年に日本で発売開始されたiPhoneは、この年の6月にiPhone4が発売された(当時はソフトバンクでのみ)という時代です。今からするとびっくりするぐらい画面が小さく、非力でした。ガラケーが隆盛を誇っていましたが、これらの新しいデバイスで読書体験・環境が変わる!と信じサービスを開始しました。
以後2012年に日本でkindleやKobo、iBooksにGoogle Playブックスと多くの電子書籍書店がオープンし、今や30以上の電子書籍サービスの中で「電子で本を持つ喜びを提供する」という信条のもとにサービス開発を行っています。
ここ数年は途絶えておりますが、利用者との交流の場を設けたり、利用者の方から頂戴した電子化のリクエストついて、しっかり出版社さんにお伝えしお願いするなど、初期の本サービスを選んでいただいた利用者の期待に応えるべく運営してきました。
また買った本を整理し並べる「本棚」機能と、様々なデザインや作品・キャラクターをフィーチャーした「きせかえ本棚」機能で、紙とは異なる「所有感」を大事にしようとしています。
とはいえ、この「本棚」を売りにしているがゆえに、様々なご要望、叱咤を頂戴してまいりました。
・一つ一つの本棚で並べられる本の数が少ない!(ですよね)
・本をたくさん並べられるのは良いが書影が小さくて判別しづらい!(ごもっともです)
・アプリで保存できる本棚数が少ない。全部並べても2000冊も置けないじゃないか!(沢山購入いただいているのにすみません)
・きせかえ本棚はシリーズ全巻並べられてよいけれど、本棚上でシリーズをまとめて1冊分に収めたい場合もあります(どっちもやりたいですよね)
・縦長のスマホに対応して欲しいです!(画面サイズ4:3の端末、ほとんど見ないですものね)
これらはひとえに「電子で本を持つ」ことに、利用者の方々がしっかりとした思い入れをお持ちであることの現れだと思っています。
これらの声を受けながら色々試行錯誤で拡張も続けてまいりましたが、なかなか我々にとっても課題が残り続けてきました。不満をお持ちながらお使い続けていただいている利用者の方々に申し訳なさを抱えつつの何年間でありました。
そして先にお知らせしたとおり、10年お使いの方々には、大変お待たせした取り組みですが「本棚」の抜本的リニューアルがもう間もなくリリースとなります。
自信と不安の入り混じった取り組みですが、我々がたどった道筋と、リニューアルに込めた思いと経験を皆様にお伝えしていくことで、これか先も10年と言わず長く使ってもらえる電子書籍として、我々の本気をお伝えできたらと思っております。
(続く)