こんにちは!デザイナーの吉田です。
今回は、私が23年度の冬に受験し取得した「色彩検定1級」についてご紹介します。
以前の記事ではUC級についてご紹介しています。
よろしければ合わせてご覧ください!
きっかけ
1級を受験しようと思ったきっかけは、1次試験で落ちてもいいし受けてみようかな、という本当に軽い気持ちでした。過去に2級とUC級を取得し、1級もいつか取得したいと思っていたので、1級にチャレンジするなら今だなと思い受験を決めました。
軽い気持ちで受験を決めたので、勉強以外の予定をたくさん入れてしまっていました。全部の試験が終わった後の疲労感がすごく、予定を組む時はもう少し余裕を持とうと反省しました。
色彩検定1級について
2級、3級の内容に加えてより専門性の高い内容となっています。公式サイトでは、1級について以下のように解説されています。
色彩実務担当者として色彩設計に携わることができるレベルの内容を学習します。自ら課題を解決・アドバイスできるレベルです。
公式サイトより抜粋:色彩検定とは | 色彩検定協会/カラーコーディネーター
学習項目は下記のような内容でした。色に関する事柄全てにフォーカスされ、公式テキスト内で細かく解説されています。
- 文化・歴史
- 光・色の表示
- 色彩調和
- 測色
- 心理学
- ビジネス
- ファッション
- 景観
2級、3級の内容を理解した上でテキストが構成されているので、1級からの受験も可能ですが、2級を取得してから1級を受験することをおすすめします。
また試験では1級の範囲だけでなく、2級、3級の内容も出題されますので、1級だけ勉強すれば合格できるものではありません。計画性を持って勉強を進めていくことが大切だなと、身を持って実感しました。
試験について
色彩検定は1年に2回実施されており、例年6月下旬(夏期)と11月上旬(冬期)が試験日になります。1級は冬期のみの実施になり、試験の申し込みは8月から始まります。
1級は2回試験があり、1次試験はマークシート、2次試験は記述(一部実技)になります。合格ラインは7割前後正答であることが条件になります。
問題数が多く、文章も読み込まないと失点につながるような内容が多いため、事前に過去問を何度も解いておくと落ち着いて試験に挑めます。
問題用紙は持ち帰れるので、自己採点用に1次試験ではマークシートに記述した解答を、2次試験では小さいサイズの問題用紙をもらえるので、忘れずに記述した解答を書き込んでおきましょう。
記入しておくことで、後から確認することができます。
模範解答は約1週間後に公式サイトに掲載されます。
1次試験の合否も約1週間後に発表されます。合格だった場合、1次試験合格の内容と2次試験受験票が記されたハガキが届きます。2次試験に必要な持ち物も記載されているので、試験が終わるまで無くさないようにしましょう。
2次試験の合否は1月中旬頃に公式サイトで発表されます。合格証書と資格証は1月下旬頃に届きます。


もし2次試験に不合格だった場合でも、翌年と翌々年の1次試験は免除されますので、諦めずチャレンジしてくださいね。
勉強期間
私の場合は試験の申し込みが始まる8月から勉強を開始しました。9月中旬頃までは土日だけ勉強をしていたのですが、公式テキストのボリュームと過去問を解く時間が取れなくなると思い、9月下旬からは毎日勉強することに切り替えました。
1時間は必ず勉強すると決めて、公式テキストを読み込み覚えていきました。土日は図書館へ行き、+2時間は勉強するようにしていました。家の中だけでは集中力が散漫してしまうので、場所を変えて勉強するのは個人的にとてもおすすめです。
1次試験から2次試験までは約1ヶ月しか期間がありませんので、1次試験終了後から2次試験の対策を始めると良いでしょう。2次試験は難易度が上がるので、1次の合否に関わらずしっかりと勉強を始めましょう。
1級の過去問は1年分ずつの冊子なので、過去3年分を購入しておくのをおすすめします。出題傾向や、引っかかりやすい・間違えやすい項目が見えてきます。
2次試験では配色カードを使用します。配色の問題が主になってくるので、3~2級の慣用色名、2級の配色イメージなどを覚え直しておくと良いです。
2次試験までに、筆記で解く時間+配色カードを貼り付ける時間+見直す時間を確保できるようにしておきましょう。出題形式が年数によって若干異なってくるので、どんな出題形式でも柔軟に答えられるように対策しておくと安心です。
公式テキストや過去の問題集などは、色彩検定公式サイトから購入可能です。
まとめ
1級と聞くとかなり難しいのでは、と思われるかもしれませんが、きちんと勉強していれば、合格することができます。
勉強していく中で、違う分野の仕事内容が見えてきて面白いなと感じることも多かったです。勉強自体は大変ですが、色についてはもちろんのこと、色以外についても知ることができる良いきっかけになりますので、興味がある方は一度チャレンジしてみてください。
また、これから1級を受験する方への参考になれば幸いです。
今年の冬期の受付も始まるので、他の級も合わせてチェックしてみてくださいね!