初めまして、サービスデザイン部UXデザイナーのむむです。
前職まで受託のWebディレクターを行っておりました。
そのため、出版業界の企業に身を置くのが初めての経験です。
ですので、まずはその業界がどんなビジネスなのか等の情報をきちんと把握するため、業界分析を行いました。
何を行ったのか、何を資料化したのかをブログにまとめようと思います。
はじめに
業界を把握する際に、大きく2つの視点から考え、資料にまとめました。
2つの視点
- 概要を把握する
- サービスに注目し把握する
「概要を把握する」では、業界地図を使って業界全体の構造や規模を知り、全体がわかってきたところで次に、サービスに注目し、把握していきました。
ステップ1:業界地図を眺めて、概要を把握する
まず四季報の業界地図を購入し、「出版・書店」を閲覧しました。
業界地図では現状や今後の動向などが図式化されておりますので、視覚的に見ることができます。
主に以下のことがわかります。
- 市場規模
- 業界中における企業の代表業務(制作・取次・書店など)
- 各会社の売上高と営業利益の確認把握
- 業界の傾向
- もうけの仕組み
- 業界キーワード
- おすすめ情報源 など
売上高と営業利益を知ることで、企業の大きさを知ることができます。
また、ここに記載されている情報から、自分の「わからない」を知るきっかけになり「わからない」を検索することでもっと情報を深掘りしていくことが可能です。
私は転職前は別業界にいたため「取次」を知らず、いまいち商流の流れを把握できていませんでした。しかしこの書籍では、関係性が図式化されているため、理解しやすかったです。
ステップ2:サービスに注目し把握する
業界に関して、なんとなくわかってきたところで次はサービスに注目し把握することを心がけました。
電子書籍のサービスは大きく単行本や雑誌などを販売する型(ストア型)のものと、無料で漫画が読める点に重点を置いた型(フリーミアム型)のものがあることに気づきました。
現在私はニコニコ漫画を担当させていただいているため無料で漫画が読める点に重点を置いた型(フリーミアム型)を主軸とし調べていきました。
ニコニコ漫画では、アプリはもちろんwebからのアクセスも可能となりますので、アプリとWeb両方把握するため複数のサービスや研究所の調査資料を元にまとめていきました。
知りたいこと
- ユーザーが多いサービスはどれか
- どんな特徴(トレンド)があるのか
- 自社サービスは競合他社と比較してどうなのか
利用したサービス例
- App Store
- GooglePlayストア
- data.ai
- ahrefs
- Dockpit など
ステップ3:資料にまとめる
調査内容を誰でも見やすいように資料にまとめていきました。
一度アウトプットすることで自分の中での整理にもなりますので、意識して自分でまとめるようにしています。
資料サマリー
- ビジネスモデル
- アプリ比較
- ポジショニングマップ
- アクティブユーザー規模
- 男女比や年齢
- Web比較
- 戦略や将来の展望
最後に
一部、数ヶ月前にも数値を取っているものがありましたので、その数字を比較してみました。
その結果、少しユーザーの年齢層比重が変わっている部分があったりと時間の流れを知ることができ「なるほど、面白い」と感じました。
定点観測をしてみると、前後の動きがわかるので楽しいと思った瞬間です。
今回ブログでは私が出版業界を3ステップで業界分析した方法をお伝えしました。
- ステップ1:業界地図を眺めて、概要を把握する
- ステップ2:サービスに注目し把握する
- ステップ3:資料にまとめる
調べたことを資料化しておくと、振り返ることもできますしメンバーに情報共有することもできます。
競合調査を行う際に、どんなことを知ったら良いのかという「キッカケ」になれたら幸いです。
以上、むむでした。